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1000個のピーナッツバターが5時間で完売。HAPPY NUTS DAYのすごい話。

いつも画面越しに見ているネットショップのむこうには、
想いのつまった"モノ"とそれを届ける""たちがいます。
このコーナーでは、知られざる商品開発ストーリーや
お店の裏側に迫る現場レポートをお届けします。
九十九里のピーナッツバターブランド「HAPPY NUTS DAY」さん。今や全国90店舗に卸しを展開するまで成長した人気ブランドですが、ここまでの道のりは想像以上の波乱に満ちていました…!今回は代表の中野剛さんにお話を伺いました。

ブランド立ち上げから「スヌーピー展」までの道のり

なぜピーナッツバターを作ろうと…?

中野さん:元代表をやっていた村井と僕が学生時代からスケボー仲間だったんですね。村井は、千葉県知事を目指していて、彼の地元は九十九里だったんです。

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すごい夢!

中野さん:「農業を手伝って地元の魅力っていうのに気づきたい」「まずは九十九里の町長を目指したい」というのが彼にとってのファーストステップ、狙っていたところだった。それで、彼からあるとき「九十九里のトマトがおいしいから何かできないか」と声をかけられたんです。

最初はトマトで何かやろうとしてたんですね。

中野さん:そう。それで生産者さんにトマトの年間処分量を聞いてみたんですよ。そしたらね「すみません全部捌けちゃいました!」って言われちゃって、拍子抜け。「かわりに落花生の畑はどうかな?」と提案されたんです。「じゃあ、ピーナッツバターでも作ってみるか!」ってなったんですね。

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ひょんなところからピーナッツが出てきたんですね。

中野さん:勢いです。最初は、2人ですり鉢でゴリゴリこすって作ってたんですよ。

かなりアナログな手法!

中野さん:スケボーやったあとにピーナッツバター作るのが定番になって「ミキサー買ってみようか?」「屋台やってみようか?」ってだんだん加速して。千葉の道の駅とかで、タッパーみたいなのに手書きで「ピーナッツバター」って書いたカンタンなものを売り始めたんです。

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最初は屋台だったんですか。

中野さん:そう。どんどんハマっていって。僕は東京出身なんですけど、まわりの友だちに「今ピーナッツバター作っていて…」って話をしていたら、その話が東京の美術館展示のオフィシャルグッズを作る企業に伝わったんです。たまたま。

おおぉ!!

中野さん:ちょうどそのとき企画が進んでいた「スヌーピー展」の物販で「ピーナッツバターを販売したいんだけど、作れないか?」っていうお話をもらったんですね。

森美術館でやっていた、スヌーピーの展覧会ですよね…

中野さん:そう。でかい話。でもね、そのときまだすり鉢とかミキサーで作ってるくらいだったんで、たいした数は作れなかったんですよ。だけど「会社の資料もってきて!」って言われて…。

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緊張しますね。

中野さん:とりあえず、でっかい工場の写真とか手袋してるおばさんの写真をたくさん集めてきた資料を持って行って「うちはこういう大工場で衛生管理もばっちりです!」っていう話を社長さんにして…

…嘘じゃないですか!(笑)

中野さん:そうそう。でもそしたら「大した工場じゃないか!」ってなぜか納得してくれちゃって。(笑)「5000個作ってくれ!」ってお願いされたんです。

なんと。

中野さん:「わかりました!おまかせください!」って言ったものの「やべーどうしよーーーーー!作れねー!」ってなって…(笑)

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手作りじゃ5000個は無理ですよね。

中野さん:いろんな工場にお願いして試行錯誤したんですけど、期限内にいいもの作れなかったんですよ、結局。まあそれで、バレたんですね、社長さんに。

ひゃーーー。

中野さん:「すみません、嘘つきました。でもどうしても作りたかったんです。」っていう話を正直にしたら、社長さんが「プランBは考えてないから、おまえらとにかく頑張れ!!!」と言ってくださって。

心が広い。それからどうなさったんですか?

中野さん:どうにかメンバーの錦(取締役)が九州の醤油工場さんを見つけ出し、そこに作ってもらえることになりました。醤油もピーナッツバターも同じ豆の加工ってことで、なんとか5000個、展示に合わせて作れました。

他のブランドでは一切の使用が認められなかった50年代スヌーピーとのコラボ。

他のブランドでは一切の使用が認められなかった50年代スヌーピーとのコラボ。

なるほど!結局どれくらい売れたんですか?

中野さん:3カ月で3万個売れましたね。

!!!すごい。

中野さん:でもそれで終わらなくて。大豆はサラサラだけど、ピーナッツって粘度が高いんですね。それで醤油工場の機械がピーナッツに負けちゃったんです。粘度が原因で壊れてしまって。その醤油屋さんにも「もう作らない」と言われちゃって、また工場探し。振り出しに戻ることになったんです。

せっかく大量生産できるようになったのに…。

中野さん:そのあとは、展覧会で出たあがりを使ってミキサーを買って、また手作りで再開したんですよ。ガーーーッてね。で、それをやってるうちに今おねがいしてる千葉県のある工場が見かねて、応援してくださって、ピーナッツバターのためにライン作るよって言ってくださって、今にいたるかんじです。

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ピーナッツバター以外を作ろう!って思ったことはないんですか?

中野さん:ジャムかグラノーラか、なんかチョコボールみたいなものなのか…考えたことはありますね。

つい最近「サブラインを作らないと今後の展開むずかしいんじゃないか?」とクヨクヨしてたら、後ろにいるキヨヒサさんに「たかがインディーズのちっこいピーナッツバターのブランドが、こんな早い段階でサブラインなんて考えてんじゃない。ピーナッツバターを売れ!突っ走れ!!」って言われましたね。(笑)

シェアオフィスの仲間、キヨヒサさん。

シェアオフィスの仲間、キヨヒサさん。

中野さん:そんなこと言われてここ3日くらいで考えが変わって。たしかにピーナッツバター一本でできることは、まだまだあると思うんです。今ピーナッツって千葉県の名産品なんですけど、それを日本の名産品にまで持って行けるんじゃないかなと考えてます。そこに突っ走ってみようかなというのが当分の目標です。

キヨヒサさん:年末の話はした?

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中野さん:あ〜〜〜そうだ!!!

キヨヒサさん:またちょっとおもしろエピソードが。…前の段階から話さないと。笑

中野さん:昨年末、九十九里の倉庫で発送を管理している子がいるんですけど、その子がまちがえてMサイズの瓶を1700個、誤発注してたんですね。

えーーーーっ…!

  

年末1700個 誤発注事件へ続く

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