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テレビで話題のナッツ専門店「Groovy Nuts(グルーヴィナッツ)」の意外な誕生秘話

いつも画面越しに見ているネットショップのむこうには、
想いのつまった"モノ"とそれを届ける""たちがいます。
このコーナーでは、知られざる商品開発ストーリーや
お店の裏側に迫る現場レポートをお届けします。
国内でも珍しいナッツ専門店「Groovy Nuts(グルーヴィナッツ)」。ベーコンやトリュフなどのフレーバーナッツ、量り売りのナッツが大人気のお店です。テレビ番組「マツコの知らない世界」をはじめ、雑誌・ラジオ様々なメディアで注目を浴びています。そんな注目のお店のはじまりは、意外なところからでした。

中目黒店にお邪魔しました。

中目黒店にお邪魔しました。

映像プロデューサーが、ナッツ専門店をはじめた理由は…

Groovy Nutsができたのは、いつですか?

2014年の8月です。

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この2年間、絶えずテレビや雑誌にひっぱりだこですよね!

ありがとうございます!

Groovy Nuts以前、佐川さんはどんなお仕事を?

実は、もともと映像プロデューサーをしていまして。

お話を伺ったのは店主の佐川一郎さん。

お話を伺ったのは店主の佐川一郎さん。

全く違うお仕事をされていたのですね! どんな作品を作られていたんですか。

2013年に東京オリンピック招致のためのプレゼンテーションがあったと思うんですけど…

もしや「お・も・て・な・し」で話題になった、あのプレゼンテーション?

それです。
そのときの映像の一部を担当していました。

め、めっちゃすごい方だ...!

な、なんですって…!?

この動画の38分あたりからが私が担当した映像です。
プロデューサーと言っても映像の世界は共同作業ですので、私は海外撮影担当で6ヵ国の撮影を仕切りました。

す、すごすぎます!!
でもなぜ映像プロデューサーである佐川さんが「ナッツ専門店」を始めることに?

2013年の秋、無事オリンピックの開催が決定して映像の仕事に達成感があったんですね。
それで「まだ誰もしていないことをプロデュースしてみたい!」と思うようになったんです。

なるほど。

2020年にむけて日本全体でスポーツが活性化する兆しを感じていたので「スポーツするとき食べるものはなんだろう?」と考え始めて。そんなとき、オリンピック招致の仕事を一緒にしていたニューヨークのスタッフが、私のところにナッツをお土産にもってきてくれたんです。

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それがきっかけに?

そうなんです。
映像に出演してくれたアスリートたちもナッツを食べていたのを思い出して「これだ!」とひらめきました。

 

世の中がナッツに求めている3つのこと。

アスリートたちも食べるくらいナッツって体にいいものなんですね。

そうなんです。ナッツがサポートしてくれることとして期待できるのが
(1)体づくり (2)美容・アンチエイジング (3)デトックス
この3つであると、私は考えています。

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それでチャレンジとして「Nuts by handful everyday」をコンセプトに、ナッツを身近な食品として提案し始めたんです。

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どんな意味なんですか?

これは「毎日一握りのナッツを」という意味ですね。

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ナッツってカロリーが高いんですよ。そうすると「体によくないんじゃ?」と思われたりするんですが、そんなことなくて。体に必要な油分が多く占めているからカロリーが高くなってしまうんですね。

どんなふうに体にいいんですか?

ナッツを食べることによって、不足しがちな栄養素が補えたり、排泄や循環を助ける潤滑油のようなはたらきをしてくれたり。食べないよりも食べたほうが、体にとってうれしいことが多いんです。

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そうなんですね。

だから「ナッツのカロリーは必要なもの。毎日食べてほしい。」と想いを込めて、うちのお店では「一握り」という定量で提案しています。

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なるほど。それで実店舗では量り売りで販売しているんですね。

はい。しかも、値段やオーガニックであるといった情報ではなく、食べる人の体が欲しているのはこのナッツなんだよという感覚的な観点で、好みや体の状態にあわせて1粒から選んでもらいたくて詳細な味の特徴をボトルに書いています。

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この情報を読みながら、自分で選ぶ楽しみもありますね。

そうなんです。
自分で自由にカスタマイズできるナッツの量り売りは、うちだけじゃないでしょうか。

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食べたことがあるようでない味を、もっと身近に。

看板メニューの4つのフレーバーナッツなんですが…まず、この「ベーコンスモークドナッツ」。本当に驚きました。ベーコンをかじっているみたいな味がするんですもん。

もともと私がプライベートでベーコンを作っていて、その趣味が高じてできたようなものなんです。
これはサクラのウッドチップを中心にスコットランド産のピート(泥炭)を加えて、このナッツのために用意した特製ベーコンと一緒にじっくりスモークしているんです。

ベーコンをかじっているかのような味を堪能できる「ベーコンスモークドナッツ」

ベーコンをかじっているかのような味を堪能できる「ベーコンスモークドナッツ」

どおりで。贅沢な味がしました。

本格的に燻したベーコンを食べたことがありますか??

ないです!

他のフレーバーも同じです。
トリュフも、カカオニブも。
つまり私がやっていることは、実はすごくカンタンで。

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というと…?

みんなが食べたことのあるようで食べたことのないような食材を、身近に楽しめるようにしてるんです。

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たしかに、どれも食べたことないです!

そうなんですよ。そこを狙っているんです。
チーズ味・キムチ味みたいなラインナップも作れるんですけど、あえてそういう食材じゃなくて半歩先の感覚の食材を味わえるようにすることで、日常にプラスオンができたらいいなと。
 

プロデューサーとして、まずは自分で手を動かす。

フレーバーナッツはどうやって開発されたんですか?

甘いもの・しょっぱいものの構成バランスを考えつつ、基本は思いつきだったりします。

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最初からパティシエさんが入られていたんですか?

いえ、途中までは私ひとりですね。

食品を開発された経験は?

なかったです。
ただ、最初から誰かにお願いするのは嫌で。

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映像を作るときもそうなんですが、各専門職のスタッフにお願いする前に、やったことのないことでも自分で体を張ったり手を動かしてみるんですね。
手を動かして自分が把握したうえで人におねがいするというやり方をずっとやってきたんです。

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同じような考え方で、フレーバーナッツも作られたんですね。

はい。なので、試作段階でいろいろ失敗はありました。
たとえば、ローストハニーナッツだったら「蜂蜜をかけて焼いたら固まるだろう」と思ってそのとおりやってみたんですが、どんなに焼いてもベトベトになる。(笑)

どうやって固めたんですか?

最終的にはブラウンシュガーやバターを入れて固まったんですけど、納得する味やかたちになるまで何度も試行錯誤しましたね。

国産の百花蜂蜜をふんだんに使って焼き上げた「ローストハニーナッツ」。

国産の百花蜂蜜をふんだんに使って焼き上げた「ローストハニーナッツ」

プロデューサーとして実際に自分で手を動かして開発していったんですね。

はい。現場の作る人たちにまかせっぱなしにしてしまうと「こういうのもあるよね?」と提案できないですから。
一度やってみるのとやらないのとでは、クオリティに差がでます。
なので私は素人だろうとなんだろうとまずは自分が先にやってみるようにしています

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ナッツ屋さんがつくるスニーカー?

最近新たにチャレンジしてることはありますか?

実は今Kedsとのコラボスニーカーを開発してます。

スニーカー?

カラーはピスタチオ、アーモンド、マカダミアの3色展開。
ブランディングイメージは、この3つのナッツを軸にしていこうと考えているんです。

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ボックスとスニーカーのカラーがそれぞれのナッツになってるんですね。

はい。
まだサンプルなので発売は秋以降になりそうなんですが、こうやって作っています。

なぜスニーカー開発なんですか?

深い考えは全くないです。(笑)

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飲食店のグッズ展開ですと、Tシャツとかはよくありますよね。

私の中でNGがあって、Tシャツとエコバッグは避けようって。(笑)

食器とかでもなく、すっとばしてスニーカー。

男子なものですから。(笑)
もう少し女子的な感覚も欲しいんですけど、そのときは全く思いつかなかったんですよね。

女子的感覚…!

実は私がInstagramの更新をやってるんですけど、最初の頃はハートの絵文字とか「#朝食」とか「#日々」みたいなハッシュタグとか…けっこう無理して女子っぽくしていたんですね。でも途中で「無理だな」と思いまして。(笑)

そんな努力をされていたとは。

今はもう諦めて、そのかわりおじさんであることがバレないように、できるだけ文章を短くしています。(笑)

このインタビューで男性であること、バラしちゃって大丈夫ですか?

大丈夫です。諦めました。(笑)

 

鎌倉の新しいお土産に「ナッツ」を!

中目黒店のほかに、鎌倉にもお店ができましたね。

今年の4月8日にオープンしました。

どうして鎌倉にお店を?

このビルのオーナーさんから、昨年の冬に声がかかったんです。
オーナーさんは、鶴岡八幡宮と鎌倉駅の間にお手洗いがないことを嘆いて、それで有料お手洗いの入ったこのビルを作った方なんです。

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有料のお手洗い!

鎌倉に訪れた方が気持ち良く使っていただけるように、鎌倉への恩返しの気持ちを込めて作られたクオリティの高いお手洗いです。
そんなビルの1階にテナントを募集されていたんですけど、なかなか良いお店が決まらず。
それでオーナーさんがGroovy Nutsに声をかけてくれて、去年の冬に初めて会って、急に決まったんです。

鎌倉駅にも看板が!

鎌倉駅にも看板が!

訪れるお客さんは、中目黒と違いますか?

全く違いますね。
中目黒は近所に住んでらっしゃる方やGroovy Nuts目がけて遠方から来てくださる方が多いのですが、鎌倉店は、鶴岡八幡宮お参りしたあとに好きなナッツを選んで買って帰る。そんな方が多いです。

4月8日にオープンした鎌倉店。

4月8日にオープンした鎌倉店。

鎌倉店のまわりには、どんなお店が並んでいるんですか?

鎌倉店があるのは鶴岡八幡宮の段葛という桜並木の参道沿いなんですけど、周辺のお店は鶴岡八幡宮から鎌倉彫のお店、蕎麦屋、蕎麦屋、鎌倉彫のお店、Groovy Nutsがあって、隣は和菓子屋さんですね。

古くからあるようなお店ばかりなんですね!

そうなんですよ!200年くらい前から変わっていないようなお店の並びで。
つまり訪れる人たちのニーズがずっと変わってないんですよね。
遠くからお参りに来てお蕎麦を食べて、鎌倉彫のお盆と食べ物のお土産を買って帰路につく。

鎌倉店限定フレーバー「鎌倉バーニャカウダナッツ」

鎌倉店限定フレーバー「鎌倉バーニャカウダナッツ」

なるほど昔も今も、同じなんですね。

なので「鎌倉のおみやげにナッツを買う」という行動がこの土地に根ざしたらすてきだなって思ってます。
200年前も、200年先でも通用するような商品を提案したいです。
 

Groovy Nutsは、まだまだアップデートの余地がある。

今後やってみたいことについて教えてください。

鎌倉店に冷蔵のケースを用意したので、ナッツで作ったお菓子をバンバン出したいです。
ピスタチオやアーモンド、マカダミアのナッツクリームで作ったアップルパイとか。

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なるほど。そのほかブランディングの面で何か企みはありますか?

ネットショップのTOPにいる「リス」ですかね。
1年目はビジュアル面でリスにけっこう頼っちゃったんです。出演費が安かったので。(笑)

Groovy NutsのTOPページ。

Groovy NutsのTOPページ。

次はこのイメージから少し離れて、スポーツやアスリートにフォーカスをあてたプロモーションを展開していきたいです。

オリンピックに向けて、ナッツの注目度もますます高まっていきそうですね。最後に一言、おねがいします。

私はとにかくまずは自分でやってみる。そういうメンタリティで試していったから、今のかたちにできたのかなって思います。
この2年で作ってきたものをベースに、今度はお店を成熟させていきたいですね。現状がゴールとは思っていないので、まだまだこれからもアップデートしていきます。

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今日はお忙しいところ、ありがとうございました!

そんなGroovy Nutsさん自慢のナッツをご紹介するレポートは、明日公開予定。どうぞおたのしみに!

 

今回ご紹介したショップ
Groovy Nuts
中目黒・鎌倉に実店舗を持つ国内でも珍しいナッツ専門店。実店舗では4種類のフレーバーナッツのほか量り売りやスムージーをたのしめる。

 

実店舗の情報はこちら

中目黒店

住所:東京都目黒区東山1-1-5 東山ATビル102
TEL:03-6451-2293
営業時間:11:00〜20:00 無休

鎌倉店

住所:神奈川県鎌倉市雪ノ下1-12-5 M’s Ark KAMAKURA 1F1号室
TEL:0467-38-8506
営業時間:11:00〜18:00 無休

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