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細かな作業も全て手作業! 益子焼「よしざわ窯」の工房を見学しました。

いつも画面越しに見ているネットショップのむこうには、
想いのつまった"モノ"とそれを届ける""たちがいます。
このコーナーでは、知られざる商品開発ストーリーや
お店の裏側に迫る現場レポートをお届けします。
栃木県益子にある「よしざわ窯」さん。うつわに込められた想いを伺ったインタビューに続き、株式会社よしざわ窯の吉澤理恵さんに工房を案内していただきました。

どんなふうに作っているの?

ここでは何名のスタッフさんたちが働いているんですか?

20人くらいかな。デザインなんかを担当するメンバーのほかに、それぞれの作業工程でメンバーがいます。

理恵さん。

代表の奥さま・吉澤理恵さん。

工程ごとに分担されているんですね。

そうです。生地を作る人、釉薬(ゆうやく)をかける人、窯で焼く人、梱包をする人。工程ごとに建物も分かれています。

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作業場は、もともとは義父と義母がやっていた古い納屋がひとつあって、それをちょっとずつ増設していってツギハギしていったんです。

よしざわ窯にお皿が多い理由。

まずここが、成形する部屋になります。

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この一角でデザインを担当してるスタッフが、図案を描いてくれています。わたしも主人も絵を描けないので「こんなかんじで!」っておねがいしていますね。(笑)

ノートにはスケッチが!

ノートにはたくさんのスケッチが!

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こうやってみると、よしざわ窯さんのうつわはお皿が多いですね。

そうそう。うちは「ろくろ」ではなくて「たたら」という手法でうつわを作ってるから。

「たたら」ですか?

そう。よく練った土をスライスして板状にして、その粘土を石膏型の上にのせて模様をつけたり、形を作ったりするやりかた。だから基本的にはお皿がメインなんです。

女性スタッフさんがn

女性スタッフさんが1枚1枚模様をつけていきます。

なるほど。

「たたら」の特徴として色々なかたちや細かな模様も表現できるところがあります。

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手作りならではのあたたかみがでる一方、歪みがでやすい。そのへんは、なかなか苦労しているところではありますね。

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焼く作業は男性スタッフさんが中心。

ここが窯場。窯は3つあってそれぞれバラバラの時期に買ったもの。義父の代から30年くらい使っている窯もあります。

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台車にうつわを重ねて窯にいれていきます。

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この3つの窯で、年間10万個もつくっているんですね!

そう! だからね、これ以上作るとなるともっと窯を増やさなくちゃいけないのよ。

焼かれるのを待つうつわたち。

ここでの作業は基本力仕事になるのと、高い場所にある棚を使ってうつわの出し入れをしているので、男性が担当しています。

1つずつていねいに釉薬をかけていく。

これは「蝋抜き」といって素焼きしたうつわに撥水剤(はっすいざい)を塗ってるところです。

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うつわを焼くとき釉薬が底面についていると窯の中でくっついちゃうので、釉薬をはじくために撥水剤をひとつひとつ塗るんです。

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で、こっちは釉薬をかけるお部屋。

最後にピッと水を切るような動作をしていらっしゃいますが、何でしょうか…?

お皿の真ん中に液だまりができちゃうので、ピッとはらって余分な釉薬を落としてるんです。

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こういった細かい工程も全て手作業なんですね。

これを乾燥させて、さっきの窯でもう1回焼いたら完成になります。

梱包まで自分たちで、ていねいに。

最後に、ここが梱包作業をしているお部屋。

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うつわの在庫も全部ここにあって、3人くらいで発送作業をしています。

オリジナルのダンボールがあるんですね!かわいい。

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梱包作業まで自分たちでされているんですね。自分たちで作ったお皿はふだんからお使いになるのですか?

そうですね、B級品ですけどみんなそれぞれ好きなものを持ち帰って使ってます。

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作るのも女性で焼きあがったものを買ってくださる方たちもほとんど女性。だからこそ実際に使ってみて、そこで感じたことやアイデアを日々のうつわ作りに反映させていってるかんじです。

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それにしても、こんなに手間がかかっているなんて…お値段が安すぎるように感じてしまいます。

やっぱり高くちゃ買えないじゃないですか。みなさんに毎日使ってもらいたいからこそ「手づくりだけど、よりたくさん作れる方法を考えて、それでいてみなさんに喜んでもらえるものを考えなくちゃ!」って、日々試行錯誤しているかんじです。

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今日、うつわの作られる現場を見ることができてよかったです。案内いただき、ありがとうございました!

今回ご紹介したショップ
生活陶器 on the table
益子焼の窯元・よしざわ窯さんによるネットショップ。

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