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手作りのうつわをもっと身近な存在に! 心ときめく益子焼「よしざわ窯」の話。

いつも画面越しに見ているネットショップのむこうには、
想いのつまった"モノ"とそれを届ける""たちがいます。
このコーナーでは、知られざる商品開発ストーリーや
お店の裏側に迫る現場レポートをお届けします。
栃木県益子にある「よしざわ窯」さん。”It’s best to leave the dishes on the table.(器は毎日の食卓で使ってこそ)”をコンセプトに作られるうつわは、女性を中心に大人気。 今回は株式会社よしざわ窯の代表・吉澤泰久さんと吉澤理恵さんにうつわに込められた想いをお伺いしました。

毎日使ってもらいたいから、親しみやすい価格に。

ネットでしか見ることのできなかった憧れのうつわ…! 今日はこうやって目の前にできて、とてもうれしいです。

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泰久さん
ありがとうございます! うちのうつわは、全てこの工房で手作りしているんです。
代表の吉澤泰久さん。

代表の吉澤泰久さん。

「手作りのうつわ」ときくと、高価で毎日使うにはもったいないイメージがありますが…。

泰久さん
いえいえ! うちのうつわは、毎日たくさん使っていただいてこそ力を発揮できるものばかりです。

「毎日たくさん」ですか!

吉澤

奥さまの吉澤理恵さん。

理恵さん
はい! 電子レンジや食器洗い機にも基本対応しているので普段づかいできますし「家族のために4枚ほしい!」と思ったときまとめて買えるよう価格もなるべくおさえています。
こんなにかわいいうえに、お手頃価格で使いやすいなんて...!

かわいいうえに、お手頃価格で使いやすさも抜群!

見た目以外の心づかいが人気の秘訣なんですね。よしざわ窯のうつわは、バリエーションも豊富ですが、どんなふうにデザインを決めているのですか?

理恵さん
はじめの頃は私が「ほしい!」「使ってみたい!」と思うものから作りはじめました。
泰久さん
そこから「こんなものができるなら、あんなものも!」と派生したうつわができていって、そのうち女性スタッフたちもアドバイスをくれるようになって。だから「うちの窯はこんな作風です!」と一言でいえるようなものがないんですよね。

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このバリエーションの多さがコレクション心をくすぐります…!

女性スタッフの意見から生まれた人気商品。

逆に「これは作っちゃダメ!」というルールはありますか?

理恵さん
あ〜〜〜。
泰久さん
これは最初は「ダメ」でしたね。(笑)

えっ! 一体どこが「ダメ」なんですか。

泰久さん
これ、最初は白色だったんですよ。でもうつわを見た女性スタッフが「黄色のほうが絶対かわいい!」って言い出したんです。
理恵さん
「え? 本当に?」ってビックリして。黄色い器なんて見たことないし、良いのか悪いのか全く分からなくて。

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泰久さん
でも「なんで黄色じゃダメなんですか?」と聞かれて、答える理由がなかったんですね。それだったら試しに作ってお客さんに判断してもらおうかって。
理恵さん
それでいざ売り出したら、とても評判がよくてね。

今やカラフルな器が、よしざわ窯さんのアイコンのひとつになっていますね。

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泰久さん
そうなんです。お客さんたちに近い女性スタッフたちが自由な感覚でアドバイスをくれるから、他では見たこともないようなうつわが生まれる。それがよしざわ窯を好きになってもらえる理由になりつつあるのは、うれしいことです。

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理恵さん
でも焼き物って厳しい世界ですから。土と炎と釉薬が生み出す芸術としてとらえられているので、他の窯元さんだったらなかなか作ろうとは思わなかったはず。だから最初から「ダメ!」と言わずに試してよかったです。

よしざわ窯が作るうつわは年間◯万個!

吉澤さんは昔から、うつわを作られていたのですか?

泰久さん
いえ。ちょうど10年くらい前にサラリーマンを辞めて、父と母に教えてもらいながらスタートしたんです。

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お父様は職人さんだったんですか?

泰久さん
昔はうつわ作りの工程のなかで役割や職種が分かれていたんですが、父はもともと「ろくろ職人」をしていました。

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泰久さん
…で、うちの母はうつわの販売所で働いてましてその仕事を辞めたあと、父の作った生地に釉薬(ゆうやく)をかけてうつわを作りはじめたんです。父と母が作るうつわを、妻がネットショップで販売する。それが今のスタイルの大本になります。

はじめの頃からネットショップで販売されていたんですね。現在ネットショップではどれくらいの種類や数を販売していますか?

泰久さん
今は全部で300種類くらいの商品があります。20人くらいのスタッフで、1カ月で7,000~8,000個くらい作っているかな。なので…年間で10万個くらい。

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10万個も…!

泰久さん
10万個といっても、大きな窯元なら1日で数百個作れるのですごく多いって訳ではないです。

そうなんですね…! ネットショップだけで全て販売されているんですか?

理恵さん
通販のほかは、どうしてもB級品が出るので、それを年に2回やる「益子の陶器市」に出しています。

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歪みや割れ、10個作ったら3割くらいは思うようにいかない。

泰久さん
手作りの焼き物ならではのままならなさが常にあるというか…。技術が未熟なので、もう常に歪みや割れとの戦いです。

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そうなんですね…「B級品」ってどんなものなんですか?

泰久さん
たとえばですよ? このうつわ、全部見た目が違いますよね。
艶のある濃いめのもの、まったりとした色あいのもの、模様のようなムラがあるもの...

艶のあるもの、まったりとした色あいのもの、模様のようなムラがあるもの…

はい、全く別のうつわのように見えます。

泰久さん
これ全て同じ釉薬・焼き方で作ったんですよ。それでもこんなに幅が出ちゃうんですよね。

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泰久さん
「やっと思うような色が出た!」と思ったら、同じようにやっても全くちがうものができてガッカリしたり。10個作れば3割くらい思い通りにいかない。その繰り返しです。(笑)

大変な思いをして作っているからこそ理想に近いものができたときの喜びはひとしおですね。

理恵さん
そうですね。苦労してできたうつわだからこそ、食器棚に眠らせず、毎日の食卓で使ってほしいんです。

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見たことないものに出会えるワクワクを。

おふたりが、これからやっていきたいことはありますか?

理恵さん
今もなるべくやっているのですが、ネットショップに1ヵ月ごとに2種類くらい新しいものを出せるようがんばっています。

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理恵さん
っていうのも、私はうつわに限らずお買い物が大好きなんですけど..見たことのないものに遭遇すると、テンションあがりませんか?

あがりますね。

理恵さん
でしょう! 逆に、どんなに好きでも見たことのないものに出会えないとお買い物の楽しみが半減しちゃうので、これからも常に新しいものを紹介できるようにしていきたいんです。

なるほど! 泰久さんは、いかがでしょう。

泰久さん
もっともっといろんな人にお届けできるように、これからは「場所」を広げていきたいです。人がいっぱい来ればいろんなアイデアがあって、また種類が増えると思うので。 お客さんはもちろん、興味がある人が入ってきてくれるような場所にしていきたいです。

今日はすてきなお話をありがとうございました!

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今回ご紹介したショップ
生活陶器 on the table
益子焼の窯元・よしざわ窯さんによるネットショップ。

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